日常生活でふと浮かぶ過去の記憶あれこれ

・図書館で読んだ本にすごく感動して、紙に感想と感激を書いてその本に挟んだ。中学生くらい。図書館に行ったときにまだその紙が挟んであるか、時々確認していた。ネットがまだ普及してない時。誰かと思いを共有するという機会は今ほどなかった。

 

ウズベキスタンに研究で行った人が、「大学の近くの屋台に、私にそっくりな人がいて、顔を見ると思い出す」、というメールをくれたことがあった。メールをくれた人とは連絡を取らなくなったが、ウズベキスタンの私に似た彼女を時々思い出す。元気なんだろうか。

 

・中国の南の土地。近郊の観光に行ったときに、露天のおかゆ屋さんに「土龍粥」というメニューがあった。調べたら「ミミズ粥」だった。

 

・ラサに旅行に行ったとき、近くの寺院に行こうとバスに乗ったが、乗り間違えてどんどん郊外にバスが進み、間違えたことに気が付いたところで降りたが、街に帰るバスもなく、空はどんどん暗くなるし、途方に暮れて泣きながら歩いていたら、畑仕事をしていたおばあさんが声をかけてくれて、近くの自分の家に連れて行ってくれ、息子に話をして、息子が町に向かうトラクターを止めてくれて、その荷台に乗って町まで帰った。おばあさんは中国語も英語もできなかったので息子に相談したんだろう。ラサ、ラサ…って言いながら泣いてる外国人をどうにかしてあげようと思ったんだろう。ありがたい。息子は迷惑そうだった。