飛田

試験を終えて飲み会。場所は飛田新地にある百番という居酒屋。居酒屋だけれどもその建物は大正時代に作られた遊郭がそのまま使われている。店まで続く道の両側には入り口にピンクのネオンがともる小さな料亭が続き、照明で肌が透き通るように白く見えるお姉さんと、座布団に座るおばさんがペアでお客さんを待っている。お姫様のように微笑んでいるお姉さんと、冷やかしの客を罵倒するおばさん。(一緒に行った女性は罵り返したそうですが。)そんな道の奥にひときわ堂々とした古めかしい建物があり、そこがその百番。目黒雅叙園に丁度そんな感じの部屋がありますが、あのように豪華絢爛で赤や金の色がどぎつく光っている。いや、かつては光っていただろう、という感じ。かつての華やかさの上にうっすらと埃がかかっているような感じ。建物も雰囲気も。