モロッコ2

電車での移動はスムーズで快適。駅が少なくて外国人にも乗り換えがわかりやすい。電車のアナウンスはアラビア語とフランス語。窓口では英語も通じる。

電車が走るすぐ脇を羊や牛と羊飼い、子供達の姿が流れていく。車窓が埃で汚れていて外の様子ははっきり見えない。子供が電車に向かって石を投げる。



もうすぐ産まれそうにお腹が大きい汚れた猫と、毛が長めで汚れた猫がそこら中にいる。肉屋の前にじっと座って待っていて、時々店主が投げてくれる鶏の頭をかじっている。
 
初めて観光に訪れたモロッコメディナ(城壁に囲まれた古い街)の中を歩くと埃と暑さで頭が痛くなり、「コンニチハ、オッパッピー、スリッパ」という声を一々意識してうっとうしがるからへとへとになり、途中で逃げ込むように休憩に入った西洋風カフェではジュースとサンドイッチとサービス料にびっくりする値段を付けられ、同じ品物なのに友達が違う店で安く買って悔しく思い、長すぎる飛行機の時間に辟易し、旅行の間だけ男になりたいと思い、テレビも新聞も看板もさっぱり理解できずに終わりました。でも、もう一度行ってフェズのメディナの迷路にじっくりと迷いたいし、フナ広場を午後から暗くなるまでずっと眺めていたいなぁという気持ちがあるので、多分、いつかまた行くでしょう。今度はスペインからフェリーで渡りたいです。



では、さいなら。