趙博さんのライブ「歌うキネマ」にきのこさんと一緒に行ってきた。感じの良いこじんまりとしたホールにお客は七割くらい。事前にチケットが全然売れていないという話を聞いていたので、意外に人が入っているなぁと感じながら時間ギリギリで入場。映画『砂の器』を趙さんが一人で語るのですが、あの映画はピアノがとても重要な役割を果たしていて、その肝心のピアノはハルマゲンさん。結構最近に映画の方をビデオで見たところだったので、趙さんの語りを聞いていると、そのシーンがとてもリアルに蘇ってきました。そしてアンコールは「ヨイトマケノ歌」。今まで何回も聞いてきたんですが、今回の歌が今まで聞いた中で一番素敵なヨイトマケでした。力が入りすぎず、抜けすぎず、ゆったりとしたリズムの流れの中を絡み合って泳ぐピアノとプック。演奏者二人は時々目線を交差させ、伸びやかに、大きく、遠く響く趙さんの声、ハルマさんの掛け声。いいもん見たなぁ・・・。