コケカキイキイ

水木しげるの描く妖怪の中で、好きなのは「すねこすり」と「手長足長」だけど、面白いのは「コケカキイキイ」。知ってる?「コケカキイキイ」。コケカキイキイはある廃屋で偶然一緒になった死ぬ直前の生物の意識が結びついた妖怪なのです。

国に捨てられた老婆
親に捨てられた赤児
飼い主に捨てられた猫
食糧(死にそうな猫)に見捨てられようとしているシラミ夫婦……
この四生物の臨終が期せずして一致したのだった
四生物の死にたくない……
生きたい……という願望が神秘的な結合をもたらしたのであろう
お互いに脳波を通じて話しあい 次元の異なる生物へと合体を始めるのだった…
神はときとして突然変異とか保護色とかで弱い生物を助けるが……
あの力が作用したのであろう
四生物はこのカツオノエボシが(電気クラゲ)がそれぞれ違った動物が集まって ひとつの動物のようになっているように…
ひとつの次元の異なる強力な生物として目覚める……

わははは。すごいなぁ。なんでも有りだなぁ。「コケカキイキイ」というのはこいつの鳴き声なんですよ。それで、一つの事件(?)を解決するとまた元の四つの死にかけた生物にもどるというすごい設定です。