もっこす元気な愛』鑑賞http://www.2942.jp/eiga/UntitledFrameset-2.htm
なんと、笑いました。何ヶ所も。障がいのある青年の生活のドキュメンタリーなんですが、テレビでやるような感動まっしぐらな作品ではなく、とても自然で鑑賞しやすかった。(「自然」とかありきたりの言葉は使いたくないんだけど、しょうがない。)印象的だった場面を挙げますと、①哲也が親友を起こす場面。「一瞬、あら足で人を…と感じた私。」②親友に対して意見する場面。「自分もどうしたらいいか分からなくなったことがある。だからあなたも自分自身を受け入れて。と語る所」③婚約者と重なる足「話をしながらつながる足がとても優しくあたたかい。」④大阪の友達とのやりとり「同じ症状の先輩と話す場面。強く印象に残った。」⑤実家でのくつろいだシーン⑥テレビ局のレポーターの嫌なテンションの高さ…などでしょうか。特に哲也の親友に感情移入する。哲也と対照的に描かれている葛藤の様子。彼が楽になるためには哲也の言うように「自分を受け入れること。」が必要。それは彼もわかっている。良くわかっているけれども、それが出来なくてつらいんだ。哲也の実家のシーン、実家で父親と話す彼と彼の父の姿を見ながら、卑屈にならずすっくと立った精神を形成し、それが維持されているのはこの、父親との関係によるところも非常に大きいのだと思いました。