NHKで放送中の「ハルとナツ」。今日から始まった学部生向けの講義、「日本語表現法」では放送にぶつけるように「日系ブラジル人の日本語」がテーマ。講堂には市民講座の方々の姿がほとんどで学部生はパラパラとしか見えませんでしたが、とても興味引かれる話。今期のお楽しみ講義の一つになるでしょう。ブラジルに向けて初めての移民船が出向してから2008年で百年目なんだそう。その百年目を迎えるにあたって、国もこれからどんどん日系移民の歴史や文化についてスポットをあてていくらしい。日系移民のことを考えると自然と日本国内にいる移民についても考える。ブラジルで移民同士の方言が混ざり、独特の言葉に。一番多いのが沖縄出身者なので、沖縄方言のアクセントの混じる日本語で喋る人々。ドラマの中でも日系三世役の今井翼がそういう話し方をしているそう。今日興味深かったのは、まだ余り研究や整理がなされていないので、日系移民の人々本人が書いた日系移民史の偉人についての項を読むと、その中では誰も彼もが「偉人」として扱われており、名簿のようになっているという話。歴史はある国を基準としてそれ以外をばっさりと切り落としたもの。移民史はどこの国の歴史として取り扱われるのか。あああああ、ビールがこぼれた。