妖怪大戦争オリジナル・サウンドトラック別に妖怪が好きなわけではないです。地元の「鬼太郎音頭」「鬼太郎サンバ」にいたってはどうしたって好意的な視線を送ることが出来ない。嫌い。しか〜し、これはいかねばならないでしょう。そう、これは自発的な義務なのです。ということで、先日帰省したときに「妖怪大戦争」を地元の映画館で見てきました。爺さん役の菅原文太が台詞を言うたびに会場内が「おお!菅原文太が浜弁を・・・!でもやっぱりイントネーション少し違うよなぁ。ねぇ皆さん。」という少しこそばゆいような妙な連帯感に包まれていました。
内容は、まぁいろいろあるけど、いいじゃないですか、あれで。印象に残ったのは「妖怪の敵と皆で闘おうじゃないか!!」と呼びかけてもまったく応答しない妖怪たちが、祭りをやってるらしいと聞くと「面白そうだ」と野次馬で次々集まってくるところでしょうか。で、山ほど、敵もさばききれないくらい集まって、結果的になんだか知らないが良いほうに流れていくという。楽しんでいるうちに勝ってしまっていたという、その辺り。(主要メンバーは苦しんでるんだけど。)あと、妖怪が見えちゃう無垢な少年もやっぱり年が経つと妖怪なんか忘れるような大人になるんだよというラストシーン。人はビール飲んでほろ酔いくらいが丁度良い。あと、映画の中で大阪も襲われるんだけど、城とたこ焼きとホームレスってのが大阪の象徴のようでした。この町を上げてのというか、ジワジワ来ていた世間の妖怪ブームもそろそろ終わる。にわかに妖怪好きになった人達はそろそろ飽きる。今年がピークくらいか。この先が勝負だなぁ。