お写経なさいませ・・・

母と電話で話していて。母と父は最近父方の祖母の家(車で五分)に出かけて晩御飯を一緒に食べている。食後に祖母のとりとめの無い昔話を聞きながらお茶を飲むのだそうだが、毎日それを繰り返しているうちに、祖母がどんどん昔のことを思い出してきて、最近は今まできいたことの無かった話をしてくれるようになっているらしい。で、今日の話は「嫁さんもそび」という話だったそう。(「もそぶ」とは方言で「運ぶ」という意味。)
祖母が子供の頃は、村に年頃の娘さんがいて、「あの娘はあそこの家の嫁に良いじゃないか。」と周囲の人が思ったら、道を歩いている娘さんを突然村人2人くらいでもそんで(運んで)、その嫁ぎ先候補の家に届けるのだそうだ。そうして運ばれて結婚したところがいくつもあったそうで、「○○さんのところの娘は、嫁さんもそびに遭ったらしい。」という会話が交わされていたそうです。これ、運ばれる方はもちろんだけど運び込まれるほうにも相談無しなんですって(笑)。友達に話したら「プリプリ県レベルだね。」と言われたけれど、ホンの百年近く前にはこんなことが普通にあったんだね。女性の選択権まったく無し。未婚、晩婚が問題にされるこの頃、こういう強引な手はいかがでしょう・・・って、今やると拉致ですから。う〜ん、詳しい話を次に帰ったときに聞いてみることにしよう。