(今見終わったばかりだから興奮気味。しかし、そのテンションのまま思いついたことを羅列するぞ。)はぁ〜っ・・・そういうことだったのかぁ・・・涙涙。ラスト20分ほどが全てを語る。だって、これは私の、いや全ての人々の話でもあるじゃないか!私も、あなたも、みんな。だってほら、母さんが話してた子供の頃「ぽんぽこ塾」っていうお寺の塾に通っていたって話(笑)や、毎朝通勤のバスの時間に間に合わなくて、バスに待っててもらってたって話や、お父さんが酔うたびに繰り返すベトナム戦争の時にメコン川を船で行くと、銃弾が船に一発当たるたびに幾らってボーナスが出てたので船員達は機関銃で撃ってくればいいのにって言ってたって話や、おばあちゃんが話すおじいちゃんの話や、私が他の人に話す私の今までの話も、すべてが!そうかぁ。息子が語る物語の場面で区切りよく、きれいに終わるのかと思ったら、葬儀の場面が続いて、あれ、まだ現実も出てくるの?って思ったけど、違う違うあのシーンはそうだよ、必要なんだよ!ああ、ティムバートンは!
父の物語の場面と現実の場面の切り替わりがぎこちない。物語場面の流れもスローで、なんだかまどろっこしくってもっと面白く出来るはずなのになんで?って感じだったのは、あれは全て計算なんだ!お父さんは、決して話のうまい人ではなかったんだ。一見話しが上手でぺらぺら話す人風だったけど、違うんだ。みんなけっこう退屈して聞いてたんだ。むしろ息子の語りの方がうまいんだ。だから映像もテンポ良いんだ。スピード感が有るんだ。そうか〜。でも、あのとつとつとしてもたもたとして唐突にホラの入る前半部分があるからこそ、後半部分がググッと来るんだ。
私も実際に葬式に参列したときは、近所の人や親戚、友達が集まっているのを見ると、故人とそれらの人々との間の関係を繋がりを想像しているものな。
この文章の訳がわからない人は映画を見てみるとちょっとはわかると思います。でも、一緒に見てた友達も「良かったね〜」って言って泣いてたけど「空想の人々が最後に葬式にも出てくるって事でしょ?」って言ってた。でも良いんだよね、彼女にとってはそういう映画だったのよね。