街と神経細胞

この前実家に帰ったときに初めて飛行機を使った。
仕事を終えてから帰ったので、乗ったのは夜8時台の便。

びっくりしたねー。
まったく予想していなかった眼下に広がる東京の夜景!!!!
なんか、感動した。窓にかじりついて、ずーーっと見てた。
都市にしかないあの風景。
誰かの意思で作り出されたものではなくて、一つ一つの小さな意思が重なってそうなっている。
膨大な意思。
窓からの煌めく景色がどんどん遠のいて、ある程度まで引いたときに、規則性が見えてきた。
大きな光の塊は駅。その光の塊と塊をつなぐ光の線は道路と線路沿いの明かり。
駅と駅が光の筋で繋がっている。
上からは、光の塊の繋がり方がとてもよくわかる。
昼間は見えない、近すぎても遠すぎても見えない、街の姿。
何かに似ていた。
前にどこかで見た、神経細胞ニューロンの図。
それぞれがシナプスで繋がりあっている。
情報のやり取りが多い部分は太く強くつながり、細いところは行き来も少ない。
そしてどんどん新しい部分に腕を伸ばしていく。
「毛細血管のように路線が張り巡らされている」とか、「東西をつなぐ大動脈」とか、街を血管に見立てて語ることはしばしばされることだけども、私が見た街の姿は情報によって強化されたり、衰えたり、新しく繋がったりする神経細胞のような姿でした。