映画と文楽

昨日。映画「蟻の兵隊」&文楽夫婦善哉」鑑賞。
疲れのためどちらも居眠りしつつの観賞となってしまいました。その結果、映画の重要な印象的な部分、靖国で小野田さんと言葉を交わすシーンを見逃した!!残念。
文楽、最初は人多!(一体の人形に三人がかりなので)と思うけど見慣れてくると人形しか見えなくなってきます。今回の作品は現代語なので底本を読まなくてもわかるので見るのが楽でした。動きも激しく、ギャグも満載の新喜劇のような舞台。筋を理解するのが簡単で娯楽性も高いため、いつもと違って新鮮なんですが、その一方でちょっとお手軽感も感じます。でも、それはそれでいいのです。会場からは次々と笑いが起こり、人形はタバコを吸い、ハイボールを飲み、太夫は「道頓堀行進曲」歌います。これも半分眠りつつの観賞でしたが、ラストシーンの素晴しさにははっと目が覚めました。法善寺横町が舞台の上に再現されていて、水掛不動さんに線香が焚かれ、会場中に線香の香りが漂います。寄り添う二人にはハラハラと雪が降り積もり、本当にいい雰囲気。冬の冷たい空気を思い出しました。このシーンだけでも見る価値ありです。


今回、観賞、観劇はコンディションの良いときでないと楽しめない!無理して行っても損した気分になるよ、ということを学びました。ねむかったぁ。