ベティ・ブルー インテグラル リニューアル完全版 [DVD]昨夜、ぴょんこさんから借りている『ベティーブルー』をやっと見た。まず全編を通しての映像が、雰囲気たっぷり。全体的にぼんやりとちょっとすすけて汚れていて、その少し汚れている加減が調度いい。映画全体が夕暮れに包まれているようです。カフェオレボールでカフェオレを飲みたくなり、ガンッとコップを叩きつけてテキーラを飲みたくなります。いろんな場面でガシャガシャ物が壊れて、ベティの心も壊れてしまって、それが見ながら辛い映画でもあった。あと、冒頭のセックスシーンが好き。女の人(ベティ)も気持ちよさそうなのが良いです。あと、ピアノのメロディも好きだった。非常にエキセントリックで実際に恋人だったらきっと大変!なベティですが、あそこまで自分のそうありたい姿を肯定してくれて、自信を与えてくれてる人ってのはかけがえのない存在なんだろうね。彼は彼女を通して自分の存在価値を再確認しています。彼の作品をベティが発見していなかったら彼等は続いていなかったんじゃないだろうか。ベティは家を焼いたり、裸にエプロンみたいな格好で街を歩いたり、あららら、とそのとっぴな行動にビックリしますが、その潔い姿に憧れもします。まだまだいろいろな要素を含む映画だけど、私にはまだ言葉に出来ません。ちょっと置いておく。