小林ハル―盲目の旅人最後の瞽女―小林ハルの人生晩御飯にキノコさんが握り飯をこさえてくれた。ごま塩に、海苔がまいてあるでっかいやつ。美味いよおっかあ、ありがとう。このおっかあキノコさんは寒くなってから首に白いタオルを巻いて、黒いダウンのベストを着て机に向かっていることが多くて、その姿は現場の作業が終わった後、プレハブの事務所で鉛筆なめなめチョウメンに数字を書いてるおっとうのようでもあるのです。って、本人に伝えたらゲラゲラ笑ってた。いいやつだ。
今年4月、新聞に小さく「最後の越後瞽女小林ハルさん死去」という記事が出ていた。105歳で亡くなった瞽女さん。その小林さんについての本二冊。『最後の瞽女小林ハルの人生』『小林ハル―盲目の旅人』本当に苦労の連続の一生。おしんの姿が思い出されました。村々を巡る旅の日々。でも、想像していたよりも実家との結びつきがあった。三味線の切れた糸が安産に効果があるので、お土産にしたりしてたんですって。100人瞽女の家といって、一年に百人泊めることを目標にしていた家もあったそうな。
習得研究の勉強会。参加者4名という小さな会で、しかもまだまだ知らないことだらけの一年生の会。だけど、だからこそ口に出来る素朴な疑問や自分の思いつきというのもあるんだす。大きな会のときには言葉の意味を尋ねることすら出来ないし、ホントにそう?と問い直すこともできない。
今日も自分に負けたっす。完敗っす。ばかぁ。罪悪感というのはほっとくと怖いもんです。