アメリカひじき・火垂るの墓 (新潮文庫)引き続き野坂昭如にやられている。ただのエロいおっさんではなかったのね。http://www.nosakaakiyuki.com/最初は読みにくいと感じた途切れの無い文体も癖になって家族のことを思い出したりしながら行きつ戻りつして読む。短編それぞれで同じような設定が使われていたり、描写表現が被るところもあるけど、その不器用さがかえってリアルに感じる。この人が、ほんとに体験して感じたことなんだろうねぇ、と。「前日炊いたご飯が既に糸を引いていたが気にせず食べた。」とか。もうその表現でしか思い出さないんだろうね。