姉弟が子猫を拾う瞬間。

明るい午後、近くにある広い公園に散歩に行きました。そこには広い芝生のスペースがあって、休みになると大勢の人達が来てそれぞれが思い思いに過ごしています。ダンス、フットサル、詩吟、サックス、ジョギング、読書、カラオケ、酒盛り、犬の散歩、猫の餌やり・・・。そんな中、今日は兔の散歩をしているおじさんを見つけました。本当に可愛い小さな灰色の兔はピーターラビットのような洋服を着て散歩ひももつけずにクローバーの上をパッタパッタとはねています。「逃げませんか?」と尋ねるとおじさんは「だいじょうぶ。」と一言穏やかに答えました。
しばらくそこで兔の可愛い仕草を眺めているたのですが、突然近くを散歩中だった小型犬が兔を見つけて猛ダッシュで突っ込んできました。(そりゃそうだ。)パニックで逃げ回るチビ兔、本能のままに追い立てるチビ犬。トムとジェリーみたいです。兔があんなに早く走る動物だとは知りませんでした(命がけだし)。犬の飼い主であるご婦人と娘さんは金切り声で犬を怒鳴りつけ、私と友達は突然のことに「ワァ!」と立ち尽くしながらもなぜか笑う。兔のおじさんはまったく動じず眺めるばかり(助けてやれよ)。兔と犬はそんな人々の立つ場所と、そこから10メートルほど離れた売店のあたりとの間をものすごいスピードで往復してましたが、三回目に二匹が近くに来たときに婦人が手に持ったジュースの缶(中身入り)をボコッと犬の腹に命中させて終わりました。猛烈に叱られる犬と可愛い犬にそんな物をぶつけた母をなじる娘。兔はそのまま彼方に駆け出して行方不明。そんな中でも穏やかなおじさん。わはは。なんだか面白かったちょっとした出来事。

近くの小学校の前を自転車で通りかかると音楽室から「ラブミーテンダー」のリコーダー合奏が聞こえてきた。良い感じ。自分で選んで音楽を流すのと、思いがけない場所で偶然耳にするのでは意外さがあるぶん後者の方が胸に染みる。つけっぱなしのラジオとか、入った店で流れている曲とか。そういう意味ではランダム演奏機能も。