2月の桜

もう桜が咲いていた。せっかく咲いたのに今日の冷たい雨に濡れています。
最近の読書。山田宗樹嫌われ松子の一生』自分もふとしたことで人を殺して刑務所に入りそうな気がしてくる、成り行きで。読みながらああ、ばかっ!松子!と思うこと数回。梁石日血と骨環状線を読書室に決めて三周しながら読む。自室でじっと読むよりも作品の世界がリアルに感じられるのではないかと思って、出かけて帰るついでに座り続けた。妻が夫の暴力から逃れて子供と各地に身を隠すのだが、近所の人々が親身になってそれを手伝う。その助け合いの密度が濃い。引越しばっかり。壊して直す繰り返し。金を稼ぐことは生きること。これ、映画では武が主演だったっけ。ちょっとイメージ違うな・・・。もっとデッカイ熊のような人でないと。宮本輝の『流転の海』を思い出した。「流転の海」はもっと人物の内面が書き込まれている感じ。
電車の中で小学校低学の子達が騒いでいた。その中で耳に入った会話。「お前の**(←聞き取れず)何色?」聞かれた子が答える。「パールグリーン!」そんな微妙な色の名前、私は君らくらいのときには知りませんでしたよ。