研修生4

朝から「AOTS関西研修センター」の日本語クラスの見学。ここはJITCOの支援とは別の研修生受け入れ窓口であるAOTS(財団法人海外技術者研修協会http://www.aots.or.jp/)の研修施設。東京、横浜、大阪、豊田の4箇所にある。研修生達はまず企業で実地訓練を受ける前の数週間をこの施設で過ごすのだが、この施設がすんごいりっぱ。あ〜、金があるんだここは!予想以上でした。ホテルと見まごうほど。入るとまず美しいロビーとホテルのフロントのような受付があり、従業員の方々もとても丁寧で親切。研修生それぞれの部屋は個室で、食事もきれいなレストラン風の食堂で。コンピュータールームやジム等も完備。午前中はプロの日本語教師と共に3時間勉強の後、午後からオリエンテーリング等。う〜ん、なんて充実してるんでしょうか。研修生らも礼儀正しく、一生懸命。なんなのだ、研修生問題で見る他の研修生達との待遇の差は!機関がしっかりしているから、企業側も無理な使い方はしないだろう。設備もサポートもきちんとしているから研修生も安心するし、やる気も沸く。他のもめている現場のグズグズ具合が思い出されるなぁ。しかし、その分費用が高い。普通にJITCOなどをの援助を受けて自分達で作った協同組合が受け入れた場合よりも、ずいぶんと。中小企業で一年間研修生一人当たり平均230万円くらいの支出。これでも国が三分の二を援助した金額。だから、これを利用して入ってくるのは後の幹部候補が多いらしい。今日のクラスのベトナムの青年は会社で車のデザインをしている。中国の青年は新しく天津にできる日系企業の支社に派遣される前の研修。まさに研修制度の本来の目的通りだ。こういうところもあるんだ・・・。
こんなに金をかけなくてもいいから、設備もここまで立派でなくていいから、JITCO支援で研修生を入れるところも同じようなことをするべきだと思う。その場合はもっと地方にも施設を作るべき。労働力が欲しいだけの会社は非実務研修の大切さを知らない。わかっていても自力で行なうのは困難。国はそこを援助するべきでしょう。