おばあちゃんのおばあちゃん

きりり

正月なので縁起のよさそうな話。先日免許の書き換えのために二日間だけ帰郷。父方の祖母が健在でこの正月を迎えて数え年で100歳。いやいやりっぱ。まだ畑を作りながら一人暮らしをしているほど元気です。その祖母に「おばあちゃんのおばあちゃんの話をしてや!」とリクエストをする。百歳の人の親の親だから300年くらい遡れるような気がするんだけど、まぁそんなことも無くて、30年×4世代と考えても120年くらい?「小さいときにおばあさんと寝るおたけどなぁ、全身裸にされて布団の中に入れられちょったわ。冬は寒てなぁ。きれーな人だったけど手が荒れちょって、その手で背中をさすってもらーのが気持ちよかったわ。侍さんは体を鍛える為に火の上で寝ーおたもんだっていわれてなぁ。(ネゴシックス風イントネーションを想像してください。)」
そんな話から祖母自身の昔話を少し聞かせてもらった。家の手伝いで学校を休まされていたけど、手伝いよりも学校が良かったから妹を学校につれて行って2人掛けの机の真ん中に妹を座らせて授業を受けたとか、家が貧しくて子守の仕事をしている子たちには特別に「子守学級」というのが作られていてそこで赤ん坊の世話をしながら勉強していたとか、嫁に来るのが本当に嫌だったんだけど頼まれて仕方なく泣きながら嫁いで来たとか、向かいの家は子供が10人出来て全部男だったけど、その裏の家には子供が9人出来て全部女だったとか。なんてこと無い話だけど、もっと聞こう。もしも私に孫が出来て、「おばあちゃんのおばあちゃんのおばあちゃん」の話をしてあげると、その子はどんな気分になるかしら。関係ないけど中学生くらいのときにおばあちゃんは中国が「清」だった時代に生きていたのか!と驚いた覚えがある。「清」って響きは歴史の遥か彼方の存在に思えていたけども、いやいや最近なんだなぁとそれで実感。おばあちゃんものさし。