先輩が移動してしまった 春

新しい年度が始まるのが明るく暖かく能天気な春でよかった。
もし秋だったら、別れのさみしさに落ち込んで社会に出てこれない人が続出で、日本経済も大変な損失だろう。

置いていかれるのがこんなに寂しいものだとは。
こんなことはこれまで何度もあったことなので、わかっていたけど、やっぱり毎度毎度毎度毎度毎度寂しい。

お別れは、出て行く側よりもこれまでと同じ環境に置いていかれる側がずっと寂しい。
だって、そこに昨日までいた人がいない。
その人がいない以外は何も変わらないのに。
部屋にぱっと入って来そうなのに、そこを曲がったら出会いそうなのに、もうずっと来ない。
声も聞こえない。
気配がない。
って、気付いて、いないことを意識すると、その途端にこみ上げる喪失感。

私、こんなに弱弱しかったっけ?
こんな年齢になってるのに。

こうして文字にすると早く整理がつくらしいので、書いておきます。

早く時間が過ぎればいい。