今朝のごみ出しのとき、初めて隣の家のおばあさんとお話をした。内容は何ってことも無い、「ゴミ捨て場にかけてあるネットは私が掛けなおしておきますからね」、「あ、ありがとうございます。にっこり。」
私はもうすぐ引っ越すし、このおばあさんとは、これから一生話をすることがないんだろうなぁと思うと、一抹のさみしさが。そう!サヨナラだけが人生なんだ!!バス停でバスを待つ間、くるりのジュビリーを聞きながら、青空を見上げ、ぼんやりと考えた。

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別れもあれば出会いも。
日曜日は「サヨナラ板橋鍋パーティー」を私の部屋で催した。メンバーはいつもの面々とそのお友達。寒風吹きすさぶ中、みんなで私の住む街を歩き、酒を買い込み、夕ご飯。酒を買い足しに行ったりしながらそのまま6時間…。どれだけ楽しく飲んだのかを、次の日の二日酔いが物語っていました。最後はみんなで雑魚寝。33歳になってもこんな飲み方をしているとは。素晴らしい…(?)。しかし、年々確実に二日酔いが辛くなっていなぁ。

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最近会社の資料を配りに営業に出かけることが多いのだけど、今日は池袋地域を回る日。朝、家から会社に行く途中で、西池袋のあたりをうろうろしていると、なんだか落ち着いた住宅街に入り込んだ。大きなお家も多くて、なんとなく品がある。そんな住宅街に突然、そびえる木と広がる芝生、その奥にたたずむレトロな洋風建築。
これは何??そこは羽仁もと子夫婦が作った「自由学園」の跡地http://www.jiyu.jp/tatemono/myonichi.html。今も中を公開しているようで、仕事中なのに、そのまま中に吸い込まれ、お茶まで飲んでしまいました。遠くから聞こえてくる讃美歌、小さな木の椅子、木の机、差し込む光、レリーフ、淹れたてのコーヒー、静けさ、かつての学生たちの気配。後ろには池袋のビルがそびえているのに、そこだけが別世界。もっと早く知ってたらよかったなぁ。そこで丁寧に生活していた人たちの静かなエネルギーが今でもその場所にあるようで、コーヒーを一杯飲んだ後は私もなんだか丁寧な、行動の一つ一つを大切にできそうな、余裕のある気持ちになりました。たぶん、その直後の営業はいつもよりちょっとだけ丁寧だったはず。そんな余裕はしばらくしたらどこかへ消えてしまいましたが、ときどき行きたい場所です。