不去!不去!

タイトルは、同僚の若い先生が社長に言った言葉。

今の会社の同僚は、50代の日本人男性一人を除くと学院長(社長)も含めてすべて中国人。
かれらは日本語のプロだから当然日本語もぺらぺらで、日常では敬語も難なくあやつっている。
彼等は時と場合によって中国語と日本語をスイッチしながら話しているのだけど、突然言語が変わると話をしている二人の距離感の印象が、がらりと変わって聞いていて面白い。
例えば、咳が止まらず困っている様子の若い女の先生に、社長が自分の知っている病院を紹介しようか?と申し出たときのこと。
それまで日本語の「です、ます」口調で社長と話をしていた先生が中国語に切り替えて「不去不去!」。
直接訳すと「行かない!行かない!」なので、横で聞いていた私は、彼女が突然「ためぐち」で話し始めたような印象を受けた。
学生と先生の関係もそう。
大学時代のゼミでも、それまではものものすごく丁寧な日本語で教授(中国人)にへりくだって話していた留学生が中国語で話すと突然「ためぐち」で教授に話しかけている印象。
これは教授に対する呼称が「○○先生」から「你(あなた)」に変わることで余計に感じる。
他の言語でもそうなのかなぁ。英語もそうかな。
韓国語あたりは日本語と似てそうだけど。
おもしろい。