大衆演劇・メイドカフェ・なんばパークス

昨日のことですが、新世界に大衆演劇を見に行ってきました。
芝居は面白かったです。(やはりこれは生の力。テレビだったらチャンネルを変えていたかもしれません。)小屋を大入り満員にしていたのは「市川千太郎劇団」という「座長のそのスマイルにはいやしの力があると言われる(チラシの紹介文)」一座でした。小屋のあちこちからセン様!セン様!の黄色い声が飛んでいました。団員の人達のあの流し目、仕草、視線、身のこなし。やはり練習して身に付けた芸ですね。キュッと自分のほうを見られるとドキッとしてしまいます。
ファンクラブらしき揃いのはっぴのご婦人方が次々とお札を胸元にねじ込み、それを胸元でビラビラさせながら歌うセン様。その俗っぽさの濃いやりとりにも、あぁ、これぞ大衆演劇、という小さな感動が(笑)。
本番中だから静かに!という雰囲気がなくて感想を述べたり、弁当食べたり、タバコ吸ったりととてもリラックスした雰囲気の中の三時間半。たっぷり堪能しました。
お客さんたちは私達には意味のわからないところで爆笑していて・・・でもその、私の未知の世界があってそれをこの人達が楽しんでいる、世界にはまだまだ面白いものがある、それはこんなに身近にもという、なんだろう、大げさに言うと世界の孕む可能性(わぁ)のようなものを感じて嬉しかったです。(私は、私の知らないローカルな価値観で繋がる人々に出会うととても嬉しくなる。)一緒に行ったのはちびこちゃんと、今日一番感動していた最近時代劇映画を見まくりだというNさんでした。
ちなみに芝居とは関係ないですが、芝居を見た後みんなで一杯飲んでから(近くに住んでいるGさんもちょっと合流)、日本橋電気屋街経由でなんばパークスまで行きました。歩いて行ける短い距離の間なのに、それぞれの街を歩いている多数派の人の姿が明らかに違っていて面白かったです。おっちゃん→おとなしそうな若めの男子→小奇麗なカップルや女子という印象。メイドカフェも行きましたが、「お帰りなさいませぇっお嬢様!」あの空間は・・・いろんなことを考えさせられました(笑)。ギリギリですね。あれは。マッサージとかね。客と店員が参加している芝居。(虚構の世界のルールにのっとっているので、客もギリギリ日常昼間の顔)。
新世界でこれは安い!と寿司を食べ、なんばパークスの自然食カフェで寿司より高い玄入おにぎりを購入した我々。これもなにかを考えさせられます。
今日は今度台湾から来る人を案内する為の下見だったのですが(と、メイドカフェに行った言い訳)、結構面白がってもらえそうなコースかも、とちょっと安心。