会話にかける時間

六月が、終わっていこうとしています・・・・。ああ、さらば2006年の六月よぉ〜。
先日実家に帰ったときのこと。10月で満百歳を迎える父方のおばあちゃんの家(一人暮らし)に夕食を食べに行きました。毎週日曜はうちの母が出かけて一緒に食事を取る習慣です。6時過ぎに食事を始めて、食べ終わってから10時くらいまでそのままおばあちゃんの話を聞きます。あまりにも食後の時間が長すぎるんじゃないかと思って母に尋ねると、曰く「最初はちょっこーぼんやりして言葉も少ないだけど、ゆっくり話をしちょーうちに、だんだん言葉がすらすらでーよーになってきて、今まで聞いたことのなかった話をしてくれるようになるだん。母もだで。じっくり顔をみちょると、お互いに会話が弾むようになるだん。」なるほどなぁ。時間をかけて会話するって簡単に出来そうでなかなか出来ないことです。まず場を共有することに慣れて、お互いの存在やペースに慣れて、だんだん会話の歯車が噛みあいだす。うまく行けば更に大きな歯車に力が伝わり、今までに無い動きも見れる。今回私が初めて聞いた話は、「子供の頃は皆で砂山に塩を持って遊びに行って、畑のラッキョウを盗んできて塩でもんでおやつにしていた。米を家から持っていって枯れ松葉を集めてきて、携帯用の釜で米を炊いておやつにしながら遊んでいた。」というものでした。そんな所でそうやって食べるとさぞ美味しく感じたことでしょう。
ちなみに家を壊すことを「家をほどく」と表現していました。やわらかい。